新潟市潟のデジタル博物館

潟を知る

かつての鴨の猟場

仁箇堤にかつつみ

仁箇堤

潟の概要

 西蒲区仁箇、角田山のふもとに位置するため池です。かんがい・防火用のため、江戸時代に築造され、いまだ農業の水源池として利用されています。
 昭和後期は上堰潟が干陸化しており、周辺地区唯一の水辺でした。そのため、地域に愛される水辺となるよう、1987(昭和62)年から3か年計画で周辺の環境整備(あづま屋、遊歩道等)が行われました。また、全国に多数存在する、老朽化したため池の一つであったため、1994(平成6)年~1996(平成8)年にかけて堰堤が改修されています。春には30 本余りの桜が咲く、隠れた桜の名所でもあります。

サカアミによる猟法

 仁箇堤では、かつて鳥猟が行われ、「サカアミ(サカウチアミ)」と呼ばれるY字に竹枠を組んで作った網を、丘、やぐらの上、林の間などから、上空を飛んできた鴨に目掛け、放り投げて捕る猟法が、昭和の中頃まで行われていました。

基本データ

仁箇堤

面積:約5.6ha
水面標高:T.P.+9.2m
水源:湧水
潟(湖沼)のタイプ:ため池(谷地を堤防で閉め切ってできたため池)

所在地

新潟市西蒲区仁箇

交通アクセス

●JR越後線「巻駅」より車で15分
●北陸自動車道「巻潟東IC」より車で25分

駐車場

普通車:15台程度