新潟市潟のデジタル博物館

お知らせ

インターンシップ生と一緒に潟の視察に行ってきました!(コメント有り)
活動報告

環境政策課からのお知らせです。

環境部では、8月4日(月)から8日(金)まで、3名のインターンシップ生を受け入れています。
初日の4日(月)には座学の後、午後から佐潟を中心に、上堰潟、仁箇堤の3つの潟を視察してきましたので、インターンシップ生からのコメントを紹介します。

【渡邉 野々花さん】
 佐潟は、川と繋がっていないため雨水と地下水だけでできており、佐潟の水量の多くが湧水であることがとても驚きでした。
 佐潟の周りは砂地で、ダイコンやスイカなどを育てていたためヨシが多く生えています。そのヨシの影響で周りから佐潟が見えない箇所も存在していました。
 富栄養化を止めてアオコの発生を抑制し、ハスを復活させることで昔の景色に戻るため、今行っているミシシッピアカミミガメの駆除や水抜きなどの対策が有効であることを学びました。ミシシッピアカミミガメを使ったカメ堆肥を作り、その堆肥を用いた野菜を作ることで付加価値ができることに加え、興味を持った人が佐潟に訪れることもあるのではないかと考えました。
 各潟に置いてある湿地カードは持ち運びもしやすい上、貰ったら自慢したくなるためぜひ集めたいと思いました。

【伊藤 香織さん】
 市外出身の私にとって潟について学ぶのは新鮮で、特に佐潟は地下水や雨により成り立っている点に驚きました。
 実際に訪れるとアオコの発生から、周辺の土地利用などの影響が地下水を通じて潟に現れており、見えない地下の環境循環が見える形に表れていることに興味を持ちました。また、潟の周囲では野鳥の生息や生態系保全のためにゾーニングされていることも印象的でした。
 今回見学した夏の様子だけでなく、四季折々の潟を巡りたいと感じました。

【峯岸 進伍さん】
 新潟市の佐潟などを訪れ、アオコの発生、ヨシ原の拡大、水生植物の消滅など水辺環境の課題を目の当たりにしました。それらに対して、市役所や地元団体は水位管理の再開や水路の復元、ミシシッピアカミミガメの捕獲罠の設置や、捕獲個体の肥料化、ドロばき機能の開放による埋土種子の発芽促進、ハス囲いの設置などに取り組み、水質数値の改善やハス復活の兆しも見られてきたと伺いました。
 国立環境研究所をはじめとした県外の団体の協力も得て、自然再生への地道な努力が続いていることを感じました。

 参加されたインターンシップ生の皆さんには、各潟の役割や現状について、座学と現地見学を通じて理解を深めていただけました。
 また、参加者の皆さんから多角的な視点での気づきや感想が寄せられ、当課にとっても新たな学びとなりました。今後もこのような取り組みを通じて、潟の魅力や地域の自然環境への関心を広げていければと思っております。

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更新日:2025年08月08日

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