新潟市潟のデジタル博物館

潟の生きもの図鑑

新潟市の潟周辺に生息している哺乳類

新潟市の潟は、哺乳類にとってもすみやすい環境です。哺乳類のエサとなる動植物が、数多く生息・生育しているからです。
哺乳類は生息域が広く、移動性が高いことから、潟に特化して生息している種はいません。しかし、潟を生活圏の一部として利用している種は多いです。
このページでは、潟周辺農地や林も含め、生息が確認できている哺乳類について解説しています。正式な調査記録だけでなく、周辺での目撃や痕跡から得た情報をもとに確認できた種となります。

※この解説ページにおいては、鼻先から尾の付け根までの体の長さのことを、頭胴長(とうどうちょう)ではなく体長(たいちょう)という言葉で表しています。

希少種:新潟市レッドデータブック掲載種

  • EX(絶滅)
  • EW(野生絶滅)
  • EN(絶滅危惧Ⅰ類)
  • VU(絶滅危惧Ⅱ類)
  • NT(準絶滅危惧)
  • LP(地域個体群)

外来種:人為的に持ち込まれた種

  • 特定外来生物:特定(外来生物法)
  • 緊急対策外来種 :緊急 (生態系被害防止外来種リスト)
  • 重点対策外来種 :重点 (生態系被害防止外来種リスト)
ニホンジネズミ
ニホンジネズミ

体長6~8cm。鼻先が長く、モグラに近い仲間である。地表で生活し、昆虫やクモを食べる。オスは繁殖期に臭腺から強いにおいを出す。

ヒミズ
ヒミズ

体長9~10cm。小型のモグラで耳介はない。落葉の下の地表に浅いトンネルを掘り生活している。昆虫やミミズの他、植物種子を食べる。

アズマモグラ
アズマモグラ

体長12~16cm。主に東日本にすむモグラで、近年はエチゴモグラの分布域へ拡大を広げている。

エチゴモグラ
エチゴモグラ

体長16~18cm。越後平野にのみ生息する日本最大のモグラで、近年はアズマモグラとの競合による分布域の縮小が懸念されている。

新潟市VU/新潟県VU/環境省EN

アブラコウモリ
アブラコウモリ

体長4~6cm。数十頭の集団で家屋をねぐらにすることから、夜に街中でよくみかけるコウモリは本種。飛翔している昆虫類を捕食する。

トウホクノウサギ
トウホクノウサギ

体長45~54cm。ノウサギの亜種で、日が短くなる冬季に体毛が白化(はっか)する。植物食で多くの植物の葉、芽、枝、樹皮を食べる。

ハタネズミ
ハタネズミ

体長10~13cm。地下生活に適応して目や耳介が小さく、尾が短い。植物食で、根菜・果菜類などを食べ被害を及ぼすことがある。

アカネズミ
アカネズミ

体長8~14cm。日本の山林に生息する代表的な野ネズミであるが、水田や潟周辺にも生息している。植物の種子や根茎、昆虫などを食べる。

ハツカネズミ
ハツカネズミ

体長6~8cm。小さな家ネズミで、雑食性といわれるが種子食性が強い。渇きに強く、飲み水のない荷物の中でも長期間生きることができる。

アライグマ
アライグマ

体長42~60cm。北アメリカ原産で特定外来生物。水辺環境を好むが環境適応力が高く、近年は新潟市内にも分布を広げている 。

特定

ホンドタヌキ
ホンドタヌキ

体長50~60cm。人里から山地まで広く生息するイヌ科の中型哺乳類。特定の場所に排泄物をためる「ため糞」と呼ばれる習性を持つ。

ホンドギツネ
ホンドギツネ

体長52~76cm。イヌ科で肉食傾向の強い雑食性。森林と畑地が混在する田園環境を好み、巣穴を掘って生活している。

ニホンイタチ
ニホンイタチ

体長は、オス27~37cm。水辺を好み、泳ぎが得意。ネズミやカエルといった陸上小動物だけでなく、水に入り魚やザリガニも捕食する。

ハクビシン
ハクビシン

体長61~66cm。メスはオスより一回り小さい。白い鼻筋と長い尾が特徴。木登りが得意で鳥類や卵、昆虫、果実などを食べる。

重点

二ホンイノシシ
二ホンイノシシ

体長1.1~1.6m。ブタの原種。鼻先を使って地面を掘り返し、植物の根やミミズなどを食べる雑食性。近年新潟市内でも増加傾向にある。

執筆者

丸山 紗知(日本自然環境専門学校)

参考・引用文献

  • 阿部永ほか(2005)『日本の哺乳類 改訂版』東海大学出版会
  • 川道武男(1996)『日本動物大百科 (1) 哺乳類1』 平凡社
  • 伊沢 紘生, 川道武男, 粕谷俊雄(1996)『日本動物大百科 (2) 哺乳類2』 平凡社
  • 小宮輝之(2002)『フィールドベスト図鑑 日本の哺乳類』学習研究社
  • 新潟市(2001)「佐潟両生類・爬虫類・哺乳類調査業務報告書」
  • 新潟市(2010)『大切にしたい野生生物~新潟市レッドデータブック~』
  • 新潟県(2006)『平成18年 福島潟河川改修事業環境保全対策検討会議資料』
  • 新潟県(2010)『平成21 年度 一級河川福島潟 広域河川改修(大規模)環境モニタリング調査業務報告書』
  • 新潟県(2011)『平成22年度 一級河川鳥屋野潟広域河川改修(一般)河川環境モニタリング調査業務報告書』
  • 新潟県(2011)『平成22年度 一級河川福島潟 広域河川改修(大規模)環境モニタリング調査業務報告書』
  • 新潟県(2014)『平成26年度 鳥屋野潟流域治水一級(防災安全)環境調査(春・夏季調査)業務委託報告書』
  • 新潟県(2014)『平成26年度 福島潟流域治水一大(防災安全)環境モニタリング調査業務委託報告書』
  • 新潟県(2019)『新潟県第2次レッドリスト(新潟県の保護上重要な野生生物の種のリスト)哺乳類編』

写真提供者

【高橋泉氏】ヒミズ

【上越教育大学中村研究室】アライグマ

【大坂鉄男氏】ハツカネズミ

井上信夫氏】ニホンジネズミ、アズマモグラ、エチゴモグラ、トウホクノウサギ、ハタネズミ、アカネズミ、ホンドタヌキ、ニホンイタチ、ハクビシン、ニホンイノシシ